杉内は責められない
延長10回裏。甲子園球場は、阪神ファンの大歓声がこだましていました。
1 OUT 2塁。林の放った打球は阪神ファンの待つ、ライトスタンドへ・・・・。
この試合は、ホークスにとっては、不運としかいいようがない試合だったように
思える。
まず、5回裏2OUTで1点リードしているところでの1時間10分という雨天中断。
おそらく、あと一人討ち取っていたら、コールドゲームで、試合は終わっていただろう。
しかし、あと一人というところで、ノーゲームになってしまったら、ホームチームを考慮したと
叩かれることは間違いない。
1時間10分という間隔をあけて、マウンドにたった杉内は、その後も快投を続けた。
しかし、9回。
きっと王監督も迷ったはずだ。
ここで、馬原か、このまま続投か・・・。
杉内のタマ数は110球とまだあと1回は投げられるが、疲労度合いは、通常のタマ数以上のものがある。
しかし、逆にこれだけ辛抱して投げてきた杉内のあとを投げれる投手がいるだろうか。
たとえ仮に馬原に交代して打たれたら、杉内に目もあわせられない。
馬原自身も気を遣ってしまうだろう。
ここは続投しかない・・・・。
結果的には裏目にでてしまい、この回に同点。
そして、10回裏・・・・。
篠原も荷が重かっただろう。
杉内の玉の切れ、コントロールを見ていた阪神ナインからすれば、
同じ左の篠原は、打つのに難易ではないはず。
9回裏に同点にされた杉内を責めることは決してできない。
雨に打たれながらも投げ続けて、1時間以上も待たされ、
それでも投げ続けた杉内投手には、大きな拍手を送ってあげたい。
この精神力と体力に対して。
賞賛されるべき姿だと思った。
試合に負けたのは、たまらなく悔しいが、この悔しさを今日の試合にぶつけて欲しい。
昨日の杉内のピッチングをムダにしないためにも。
おつかれさま、杉内投手。